データ経済 2020 1 26

書名 次のテクノロジーで世界はどう変わるのか
著者 山本 康正  講談社現代新書

「Software Eats Everything」
 経済学は、アダム・スミスから始まって、
近代経済学、最近では、行動経済学と、
時代に合わせて発展してきました。
 しかし、これからの時代は、
行動経済学までが古典派経済学と呼ばれるのかもしれません。
 これは、「相対性理論や量子論」以前の物理学を、
「古典派物理学」と呼ぶような劇的な変化になるかもしれません。
 たとえば、量子論においては、
「物質は、粒子であり、波でもある」ということが明らかにされ、
従来の常識を超えた理論が展開されています。
 さて、「20世紀は、石油の世紀だったが、
21世紀は、データの世紀である」と言われています。
 さらに、「Software Eats Everything」、
あるいは、「Software Is Eating the World」とも言われています。
 こうしたことが経済学に影響を与えないはずがありません。
いや、既存の経済学が「新しい経済状態」に対応できないのは明白でしょう。
 おそらく、「新しい経済状態」に適合する経済学が考案され、
それがノーベル経済学賞となるでしょう。
 21世紀は、恐ろしい時代になるかもしれません。
たった1個の発明が世界を変えてしまう。
 今の時点では、超大国とは、アメリカと中国でしょうが、
たった1個の発明が超大国の定義を更新してしまうかもしれません。
 歴史を振り返れば、
欧州大陸の端にある小さな島国で起こった「産業革命」が、
その島国を「日が沈まぬ帝国」と呼ばれた大帝国に変えたのです。
 歴史には、不思議があります。
大陸に文明を発生させたほうが合理的であると言えるのに、
なぜ、あのような小さな島国に偉大な文明が発生したのか、
それは「神の計画」を見ない限り知る由もありません。
 しかし、イエスキリストは、こう言います。
大きな者は小さくされ、小さな者は大きくされる。
 イエスキリストが最後の時を迎える時、
弟子たちはすべて逃げてしまい、一人になってしまいました。
しかし、今や、キリスト教徒は、世界で数十億人を数えます。
 さて、「次のテクノロジー」で世界は大きく変わってしまうのです。
その時、信仰を失う者が出てくるかもしれません。
あるいは、「自然へ帰れ」という運動が起こる国が出てくるでしょう。
つまり、「反文明」を推進する国が出てくるのです。
 しかし、天才的な科学者の大量出現は、
「神の計画」と考えて、新文明建設に邁進しなければなりません。
21世紀とは、今まで1000年もかかった進化を100年でやり遂げる世紀となるでしょう。















































































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